再始動... RUN & GUNS / Re-Starting
|
先日、その中村さんより告げられました衝撃的な告白は、今でも私を奮い立たせてくれます...
結局彼は、RUN & GUNS 設立直後より続く、まるで絵に書いた様な順風満帆の売り上げ実績をも顧みず、ご自身のブランドよりリリースされておりました全てのアイテムの、そのクオリティーにやはり満足をする事が出来無いとの理由で、突如各アイテムの一切の生産そして販売を中止してしまったのであります。それはすなわち、今迄彼等が築き上げてこられました仕入れのルートや、生産ルートそして販売ルートの全てをも一気に捨て去ってしまった事を意味致しておりまして、とにもかくにも RUN & GUNS さんは中村章:御本人の崇高な志のみを残し、アパレル・ブランドと致しましては最低最悪の状況を迎える事となりました。
それでも彼は目をキラキラさせてこう私に語ってくれます...
『ドイツ製のミシンがもの凄くハイテクで、且つそのミシンを使って国内生産、MADE IN JAPAN に拘りたいんですよ!!』と...
ドイツ製のミシンとは... それはまず、洋服の製作にあたっては生地を型紙通りに裁断する事から始まりますが、その裁断機はコンピューター制御となっておりまして、尚且つ針を使用し生地を切るのだそうです。そしてその針が生地を通過した時点で、その生地のデータがミシン側に送られます。するとそのドイツ製のミシンは、★ 生地の中のマクロな世界をご想像下さい。生地を構成する為の糸同士が交互に編み込まれている、その編み込みの穴を目がけて糸を通して行くのだそうで、従来のミシンの様に生地に穴を開けて糸を縫い付けて行く行程とは異なり、糸そのものをその生地に対して編み込んで行く様な縫い方になるとの事でありまして、それは洋服を縫製するにあたり現状での究極の仕立て方、まさにハイテクの極みとなります。
そしてやはり、何と言っても日本製に拘る理由としての勤勉且つ真面目な、我々日本人が今こそ世界に誇るべき国民性のその中で培われて参りました縫製職人さんの熟練の技... 中村さんは現在、そのドイツ製の裁断機&ミシンの設備をお持ちの老舗の縫製屋さんに弟子入りをされ、現在縫子として修行に励まれておられますが、その師匠が仕立てられました RUN & GUNS さんのニュー・モデルのサンプルに袖を通させて頂きました時、兼ねてより中村さんが私に熱弁を振るっておられました『着心地の差』 と云うモノを実感する事となりました。実にしっかりとした仕立ての具合は、洋服に関しましては素人でありますこの私を持ってしてでも、それが如何に良いモノであるかを直ぐに実感するのでありまして、尚かつ縫い手の心の温かさや優しさ迄をも感じるか如きの、着用をしていて大いに楽でありますその着心地には、本当に驚いてしまった次第であります。
バリバリのアウトロー系デザイン、もしくは血気盛んなヤンチャ系 LOOKS を大いに裏切る、この上質な着心地や質感そして佇まいは、その如何にも悪そうなLOOKSに更なる凄みと何より存在感を増幅させます。中村さんが成功の全てのアイテムを捨て、何もかもを一度リセットしてまで達成を欲し、そして実現を図りましたハイエンド且つ本物の世界を「洋服」と言うカテゴリーを通じ知る事となりまして、私もそれに同調する心持ちと再度なり、どうせやるなら頂点を、どうせやるなら最強を目指すべしと、心が奮い立つのであります。
違いの理解るアウトローの皆様、新生 RUN & GUNS は要注目でありますぞ!!
■ 11月21日より再始動となります RUN & GUNS さんのホームページはこちらからどうぞ!!